建築士には国民の生命、財産の保護を第一義的に考えて社会福祉に貢献するという重大な使命があります。 万一、設計や工事監理の過程で不備があると大きな犠牲を出す恐れがあります。 すなわち建築士の使命である生命、財産の保護とは、いわゆる「天変地異」に対して人命を完全に保護し、かつ災害を未然に防止することです。
建築士は「予防医学」であるといわれますが、被災を予防する非常に重要な責務を負っているのです。
さらに建築士には、設計に必要な知識および技能についての広い範囲の能力が求められ、
「エンジニア(技術者)」と「アーキテクト(芸術家)」の両者の能力も併せて期待されています。
建築物の質を向上させるには、安全性や保健性、利便性などの技術的な基本要件を備える
と共に、地域の景観や都市環境の形成に貢献するような文化性、芸術性が不可欠になって
います。
私たち建築士は、自らの義務と使命によって市民社会に貢献したいと考えています。